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診療科目

胃腸内科

胃腸内科では、胃痛・胃もたれ・胃食道逆流症・ピロリ菌感染・胃十二指腸潰瘍・下痢・血便といった胃腸症状に対して、診察や画像検査(胃または大腸内視鏡検査、超音波検査)・血液検査・お薬の処方などを行っています。

上部・下部消化管内視鏡検査

上部・下部消化管内視鏡検査

診察で必要と判断された場合の他、職場健診や自治体のがん検診で精密検査が必要とされた場合などに、内視鏡検査を行っています。食道・胃・十二指腸などをみる上部消化管内視鏡検査、大腸をみる下部消化管内視鏡検査のどちらも受けられます。
検査中、必要な際には、病変部位から一部組織を採取し、顕微鏡で詳しく診断する生検を追加することがあります。
また、事前に承諾をいただいた上で、検査中に見つけた大腸ポリープをその場で切除しています。
導入している内視鏡機器は従来のものより苦痛を大幅に軽減できますので、楽に検査を受けていただくことができます。なお、経鼻内視鏡検査では、細いスコープを鼻から挿入することで、嘔吐感を軽減することが可能です。また、鎮静剤を使用することにより、さらに負担なく検査を受けることもできます。

肛門外科

肛門外科

お尻の痛みやかゆみ、出血、脱肛、違和感などに対する治療を行ます。痔核、裂肛、痔瘻といった痔疾患だけでなく、肛門周囲の皮膚炎なども診察しています。肛門の診察を受けることに抵抗があり、受診をためらっている方もいらっしゃると思いますが、肛門からの出血といった症状を単なる痔と考えて放置するのは危険です。大腸などに重大な病気が隠れていて起こっている症状の可能性もあります。肛門外科ですが、できるだけ切らない治療を行っていますので、安心してご相談ください。また治療では、「ジオン注射・ALTA(アルタ)療法」も用いるなど、痛みの少ない治療を心がけています。

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予防接種

インフルエンザとは

「インフルエンザ」とは、インフルエンザウイルスに感染することで起きる急性感染症です。感染すると、38度以上の高熱や頭痛、関節痛、だるさといった全身の症状が強く現れます。同時に風邪と同じような喉の痛み、せき、鼻水といった症状が見られる場合もあります。
また、特にご高齢の方や慢性疾患をお持ちの方の場合は気管支炎や肺炎を併発しやすく、小さなお子様の場合は中耳炎や、まれではあるものの脳症を併発することがあるなど、合併症で重症化するケースについても注意が必要な病気といえるでしょう。

インフルエンザワクチンの接種で予防

インフルエンザワクチンを流行前に接種しておくと、インフルエンザの予防に効果が期待できます。
なお、インフルエンザウイルスにはいくつかの型があり、毎年どの型が流行するかはわかりません。さらに、同じ型でも常にウイルスの構造に変異が生じているので、予防のためにはそのシーズンに流行が予測されるウイルスに合わせて作られたワクチンを毎年接種する必要があります。

インフルエンザワクチンの接種時期

インフルエンザワクチンを接種してから体内に抗体が作られるまでには、およそ2週間かかるので、流行期に入る前に接種しておくことが大切です。また、その効果は約5ヶ月間持続するといわれています。例年12月下旬~翌3月頃が流行期なので、逆算して毎年11月~12月中旬頃に予防接種を受けておくのが適切といえるでしょう。
※2015年以降、インフルエンザワクチンは4種類(A型2種類、B型2種類)が混合した「4価ワクチン」になりました。

肺炎球菌ワクチンとは

肺炎とは

「肺炎」とは、主に細菌やウイルスといった病原体が肺に感染することで起きる肺の炎症です。何らかの原因で免疫力が落ちている時などに、健康な状態であれば排除されたはずの病原体が排除されず、身体のさまざまな部分に感染症を引き起こす原因となることがあります。
特に肺炎においては、呼吸の時に酸素と二酸化炭素のガスを交換する役割を持つ肺胞という組織に病原体が感染することで起こります。肺胞によるガスの交換に障害が起きることで息が切れ、胸の苦しさを感じる他、38度以上の高熱や激しい咳、痰といった風邪に似た症状も現れます。ただし、ご高齢の方にはこうした症状がはっきりと現れない場合もあります。
2015年の厚生労働省の統計によると、肺炎は日本人の死亡原因の第3位で、特に肺炎で亡くなる方のほとんどがご高齢の方となっています。また、ご高齢の方とともに慢性疾患をお持ちの方などにとっても、かかりやすく治りにくい傾向がある病気として注意が必要です。

肺炎球菌ワクチンの接種で予防

肺炎球菌ワクチンをあらかじめ接種しておくと、肺炎の予防に効果が期待できます。
肺炎の原因として最も多い病原体が「肺炎球菌」で、成人以上の方がかかる肺炎の20~40%を占めています。肺炎球菌ワクチンを接種しておくことで、肺炎球菌による肺炎や他の部位への感染症にかかりにくくなったり、かかっても重症化しにくくなる効果が期待できます。
※ただし、全ての肺炎に対して予防効果を持つものではありません。

5年以上の間隔を空けて接種

肺炎球菌ワクチンの接種は、季節などに関係なく1年を通していつでも受けることができます。ただし、過去に接種したことのある方が前回から5年以内に再度接種を受けた場合、副反応として注射部位の痛みなどが強く出てしまうことがあります。したがって、再接種をご希望の際には、必ず前回から5年以上が経過した後に受けるようにしてください。そのために、接種を受けた年月日をメモなどに残しておくこともおすすめします。
また、通常の接種の副反応としても注射部位が赤くなる、熱を持つ、痛みやかゆみを感じる、腫れるといったことが起きることはありますが、ほとんどの場合1~3日で自然に治まります。この他、接種後に体調の変化を感じるなど気になることが起きた場合は、すみやかに接種医までご相談ください。

インフルエンザワクチンとの併用接種

インフルエンザにかかると、免疫力の低下などから肺炎を併発しやすくなります。その原因となる病原体で最も多いのが肺炎球菌です。したがって、肺炎の予防をより徹底するためには肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザワクチンも併せて接種することが大切です。

成人用肺炎球菌ワクチンの接種が奨められる人

成人の中でも特にご高齢の方や慢性疾患をお持ちの方などは、加齢や病気のせいで免疫力が低下していることが多く、肺炎球菌による感染症にかかりやすいだけでなく、かかった場合に重症化する可能性も高くなるので、肺炎球菌ワクチンによる予防が推奨されています。そのような方も含め、主に以下のような方に接種をおすすめしています。

  • 65歳以上の方
  • 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方
  • 慢性心不全などの心疾患、COPDなどの呼吸器疾患、肝炎などの肝疾患、腎不全などの腎疾患、糖尿病といった慢性疾患をお持ちの方

など

※成人用肺炎球菌ワクチンは、主に65歳以上の高齢者の方を対象として、各自治体が法律に基づいて実施する「定期接種」に指定されています。定期接種の対象となる方は生年月日によって毎年異なりますが、ご自分の対象期間内に各自治体の契約医療機関や保健所で接種した場合、公費による助成を受けることができます。詳しくはお住まいの自治体までお問い合わせください。